ライブドアと日興コーディアルの違いについて調べてみた
昨日の「読み逃げ」記事*1に頂いたコメントは非常にありがたいが、今回は皆さんに「読み逃げ」された気分を体験して頂こうと思う。つまり、僕の立場は「書かせ逃げ」・・・
なんて書いたら二度とブログ読んでもらえなくなるので(笑)、冗談です。しっかりレスさせてもらいます。しばしお待ちを。
ところで、昨今ネット界隈では「ライブドア」と「日興コーディアル」に対する処々の対応のあまりもの違いで騒然としている。
かたや上場廃止で社長含め取締役逮捕、かたや上場廃止を免れ課徴金処分。
やれライブドアは見せしめだとか、やれ日興と自民党議員とのからみだとか。
いまいち詳しく分からなかったので調べてみた。
日興と何が違うのか
日興もライブドアも、連結されない投資用のvehicle(組合やSPCといった「入れもの」)を使って利益の水増しをした、という点では変わりがありません。
また、カネボウのように、まったくありもしない取引をでっちあげて粉飾をしたというのと違って、ライブドアでもキャッシュはちゃんと入ってきていたわけですし、日興も少なくとも市場で形成された株価で単純計算した場合の「含み」は存在していたわけです。ということで、一見して両社は同じに見えますし、どちらも褒められたケースでないのは間違いありませんが、両者の違いは一体どう考えればいいんでしょうか?
あえて説明をつけるとすれば、両社の違いはやはり、取締役等が「善管注意義務をどの程度果たしていたか」(適切なコーポレートガバナンスが形成されていたかどうか)の違いではないでしょうか。
〜中略〜
一般投資家の人にしてみれば、「結果だけ見れば同じじゃん!」と思われると思いますが、経営陣の方からしてみると、「やるだけのことをやった」か「何もやらなかった」かというプロセスを評価してもらえないのでは、限られた経営資源を使ってリスクのあることにチャレンジしていくことはできません。(「やってらんねーよ」ということにもなります。)
繰り返しになりますが、両社、決して褒められた話ではないですし、両社の実態をすべて把握しているわけでもないので、どちらの肩を持つものでもありませんが、
「社会全体として、どの程度コーポレートガバナンスや内部統制にコストをかければいいか?」
「経営としてどれくらいのリスクを取れるのか」
「それによって、結果として社会全体が発展するのかしないのか」
というような点をいろいろ考え合わせると、懲役2年6月というのは、注意義務が払われなかったことに対して結果として(経済学的に)まあ妥当な水準のペナルティなのかな、という気がします。
ん〜、なんとなく理解出来た気にはなるが、いかんせん経済には疎いのでなんともかんとも・・・
要は、不正金額は日興に比べりゃライブドアは少ないけれど、ホリエモンや宮内は後先考えず場当たり的に辿り着いた不正構造であるのに対し、日興経営陣はしっかり後先考え、念入りに把握・検討した経営だった上で引き起こってしまった不正だったと。
不正が起こる時点でしっかり把握・検討した経営には到底思えないけど、まぁそれは僕の完全な素人考えな訳で。
いまいち釈然としない理解だったけれど、さっき見つけたこの一文で理解した!!
想像するに、
ライブドアはこの手法を使って、派手に宣伝しまくり目立ちまくってた、
日興は、コソっと隠れて悪いことをした。
この違いでしょう。
街中を改造車で派手に走りまくる暴走族と、郊外の高速道路でぶっ飛ばしてつかまるスピード狂
同じスピード違反でも警察の対応はまるっきり違うでしょう。
暴走族なら逮捕されるし、単なるスピード違反なら罰金・免停程度です。
目から鱗。イメージ出来た!!!
結局は出る杭は打たれるっちゅうことだな。*3