秋の夜長とTowerRecord

はぁ、肌寒い。人恋しい。暖かい紅茶が美味しい夜です。
先日から、夜二輪で走ってると風の変化を肌で感じて
結構寒かったりしたんですけど、今日の大阪は朝から肌寒い一日でしたね。


さっき仕事から帰って来た所ですが、帰り道はもう本当長袖必要。
今日は半袖で二輪に乗ったことを軽く後悔してしまいました。
確か9月と言えば、学生服も半袖から長袖に衣替えの季節だったなぁと
ちょっとした思い出を蘇らせたりしつつ。


冷たい指先を感じながら手を繋ぎたい季節だったり
寝ぼけた猫をギュッと抱きしめて温もりを感じたい季節です。


で、そんな秋深まる夜には音楽がかかせないんだけれど、先日の米TowerRecord倒産の件で数人の友達が記事にしてたので僕も便乗しようかなと(笑)*1


どうも世間では"iTunes Music Store"を筆頭としたダウンロード販売が直接の原因であると思われているみたいだけれど実際はそうじゃない。


いつも拝見している"Life is beautiful"でお馴染みの中島聡さんが
CNET Japan Blogの方で書かれてた記事が詳しい。

言い換えれば、Tower Recordは、ベストセラーをディスカウント・ストアに、ロングテールをAmazonに、若年層を違法ダウンロードに、アーリー・アダプターをiTune Music Storeに奪われるという、いつ倒産してもしかたがない状態にあったのである。

AmazonとWalmartの狭間に消えたTower Record


米TowerRecordの倒産の要因としては、ダウンロード販売よりも
ディスカウント・ショップとオンラインストアの影響の方が強かったと。


この記事はとっても説得力がありました。
興味のある方は是非一度目を通して見てください。


確かにAppleが着実にiPodiTunesiTunes Music Storeの三つ巴で激しくユーザーを囲い込みしてるのは理解出来るけれども、実際問題そこまでダウンロード販売が一般層に浸透しているとは思えないですもんね。
(まぁこれは日本国内の話ですが・・・)


余談ですが、僕は実は未だダウンロード販売で音楽は買ったことありません。中島さんの分類に当てはめると、恥ずかしながらアーリー・アダプターよりは若年層に近いのかも・・・*2


とにかく今回の件から読み取れたことは、CDが売れなくなっているのではなくて、ユーザがTowerRecordでCDを買わなくなっていただけだったと。
音楽好きな僕には少しホッとしました。*3
やっぱりハードの部分で最終的にジャケットやCD盤って必要じゃないですか?


しかし、CDの登場によってアナログからデジタルへシフトした訳ですが、まさかデジタルの恩恵がここ最近の色んな顛末を引き起こそうとは、当時誰も考え付かなかったでしょうね。
登場時に話題になったのは、劣化が少ない/音質が素晴らしいと言うことや、LPに比べて格段にコンパクトだと言うことだけで、例えば全く同質の複製が可能なんて少しも知らなかったですし。曲がデータであるなんて概念、当時の僕には考えもつかなかったです。
そんなことをいろいろ考えてると、昔から憧れていたこの業界も激しい大きな波の中で大変なんだなぁと今更ながら考えてしまいます。数年前のCCCDとか今ではなんだか懐かしくもあります。


まだまだいろんな淘汰がありそうですが、いち音楽ファンとしてこれからも見守って行きたいですね。


本音を言うと、LPレコードが音質的にも所有欲を満たすことにおいても一番大好きです。身もふたもない話ではありますが。

*1:結構無理やりに話題を持ってった感は否めない

*2:と言ってもP2Pから僕が直接手にしてる訳ではないです。悪友がゴニョゴニョ・・・

*3:タワレコには思い入れあるから残念と言えば残念ですが、日本法人は大丈夫らしいですしね。